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仏教一般
■ 瓜生津隆真・中沢 中 訳
全訳 チャンドラキールティ 入中論

龍樹の諸論と、原始仏教から大乗仏教に及ぶ膨大な経論を駆使して、チャンドラキールティ(6 〜7 世紀)が空の立場から十地の菩薩道と、それによって到達する仏の世界を論じたインド大乗不朽の名著を、流麗な現代日本語で全訳。本頌と自註に加え、要所にはジャヤーナンダによる復註を註記。龍樹研究に生涯をかけた碩学と、近代仏教学とチベット仏教の生きた伝統を踏まえた気鋭の解説を付す。
【訳者紹介】瓜生津隆真:京都女子大学名誉教授・文学博士/中沢中:真言宗僧侶
A5判上製428頁 品切れ
ISBN978-4-907022-01-3
【目 次】
中観仏教における菩薩道の展開─『入中論』を中心として─(瓜生津隆真)
入中論
科 段
入中論(本頌)
入中論自註
序
歓喜という第一発心 離垢という第二発心
発光という第三発心 焔慧という第四発心
難勝という第五発心 現前という第六発心
遠行という第七発心 不動という第八発心
善慧という第九発心 法雲という第十発心
菩薩地の功徳 仏地の功徳
結
『入中論自註』 評釈─ジャータカからマンダラまで─(中沢 中)
■ 横山 剛 訳
全訳 チャンドラキールティ 中観五蘊論

『中論』注釈者として名高いチャンドラキールティが、部派仏教の「アビダルマ(存在の分析)」を「五蘊」を中心に要約しつつ、自身の「空の思想」からコメントを加えた『中観五蘊論』。本書は、そのチベット訳に基づきつつ、回収可能なサンスクリット原文とその和訳を注記した、初めての全訳。中観派に受容された「仏教の基礎学」としてのアビダルマの全貌を提示する。
【訳者紹介】横山 剛:博士(文学)、岐阜大学高等研究院特任助教
A5判上製292頁 品切れ
ISBN978-4-907022-19-8
【目 次】
はじめに
第一部 『中観五蘊論』について
1.先行研究
1.1. チベット語訳のテキスト研究
1.2. 翻訳研究と思想研究
2. 基本事項の整理と検討
2.1. チベット語訳について
2.2. サンスクリットの回収について
2.3. 著者について
2.4. 書名について
2.5. 著作目的
2.6. 構成と内容の概観
2.7. 諸法の一覧
第二部 『中観五蘊論』和訳
シノプシス
和 訳
参考資料
密教関係
■ 北村太道 著
『金剛頂経』系密教 原典研究叢刊4
初会金剛頂経概論 『タントラ義入』の研究
─ブッダグヒヤ本論・パドマヴァジュラ註釈の全訳と解説─

わが国の密教で『大日経』と共に重視される『初会金剛頂経』。
本書は、両者に精通したインド密教の大学匠ブッダグヒヤ(8世紀)が、『初会金剛頂経』のエッセンスを解明した『タントラ義入』を、パドマヴァジュラによる詳細な註釈と共に全訳・解説。巻末には関連論文14本も収録し、著者半世紀にわたる『金剛頂経』研究の全貌を提示する。
【著者紹介】北村太道:種智院大学名誉教授
A5判上製1268頁/カラー口絵14頁 品切れ
ISBN978-4-907022-10-5
【目 次】
はしがき
第一部 和訳・解説
パドマヴァジュラ『タントラ義入註釈』(冒頭部分)
ブッダグヒヤ『タントラ義入』/パドマヴァジュラ『同註釈』(本書註釈部分)
I 総 説
第1 『摂真実経』概説
第2 五如来などの出現とその意義概説
第3 印概説
第4 三摩耶戒概説
II 広 説
第1 観想成就法
第2 念誦成就法
第3 観想及び念誦の成就法に伴う諸瑜伽方便儀軌
第4 護摩成就法
III 奥書き(流通の偈)
第二部 論 文
Tantrārthāvatāraの引用経軌をめぐって
Tantrārthāvatāraの金剛頂経の引用をめぐって
瑜伽タントラにおける「教理」について
Vajraśikhara-tantraにおける秘密成就法について
Trailokyavijaya-kalpaにおける秘密成就法について
『理趣広経』における秘密成就法について
瑜伽タントラにおける秘密成就法について
『理趣広経』における二種の偈頌について
『理趣広経』における瑜伽
金剛頂経教理分についての一考察 ―四部十六種悉地について―
金剛頂経における愛についての一考察
密教における悟りと救い ―金剛頂経における―
密教における誓願
密教における善と悪