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仏教一般

■ 杉本卓洲 著
 インド・ジャータカ図の研究

インド・ジャータカ図の研究

ブッダやその周囲の人々の前生の物語・ジャータカは、インドの仏教美術において様々に表現された。本書は、それらを数百点の図版と共に集成し、典拠、先行研究、表現の特徴の詳細を明らかにつつ、「菩薩」思想の形成過程に迫る。この分野のベテラン研究者による、インド仏教文化史研究で必携の一冊!
【著者紹介】杉本卓洲:金沢大学名誉教授
A5判上製592頁  品切れ
ISBN978-4-907022-23-5

【目 次】
はしがき
本論 インド各地に見られるジャータカ図
 Ⅰ. 中インド
 Ⅱ. 東インド
 Ⅲ. 南インド
 Ⅳ. 西インド
 Ⅴ. 西北インド
付論 ジャータカの変遷―「六牙象本生」を例に―
結 語
あとがき
地図 インドのジャータカ図所在地

■ 瓜生津隆真・中沢 中 訳
 全訳 チャンドラキールティ 入中論

入中論

龍樹の諸論と、原始仏教から大乗仏教に及ぶ膨大な経論を駆使して、チャンドラキールティ(6 〜7 世紀)が空の立場から十地の菩薩道と、それによって到達する仏の世界を論じたインド大乗不朽の名著を、流麗な現代日本語で全訳。本頌と自註に加え、要所にはジャヤーナンダによる復註を註記。龍樹研究に生涯をかけた碩学と、近代仏教学とチベット仏教の生きた伝統を踏まえた気鋭の解説を付す。
【訳者紹介】瓜生津隆真:京都女子大学名誉教授・文学博士/中沢中:真言宗僧侶
A5判上製428頁  品切れ
ISBN978-4-907022-01-3

【目 次】
中観仏教における菩薩道の展開─『入中論』を中心として─(瓜生津隆真)
入中論
 科 段
 入中論(本頌)
 入中論自註
   序
   歓喜という第一発心  離垢という第二発心
   発光という第三発心  焔慧という第四発心
   難勝という第五発心  現前という第六発心
   遠行という第七発心  不動という第八発心
   善慧という第九発心  法雲という第十発心
   菩薩地の功徳     仏地の功徳
   結
『入中論自註』 評釈─ジャータカからマンダラまで─(中沢 中)

■ 横山 剛 訳
 全訳 チャンドラキールティ 中観五蘊論

中観五蘊論

『中論』注釈者として名高いチャンドラキールティが、部派仏教の「アビダルマ(存在の分析)」を「五蘊」を中心に要約しつつ、自身の「空の思想」からコメントを加えた『中観五蘊論』。本書は、そのチベット訳に基づきつつ、回収可能なサンスクリット原文とその和訳を注記した、初めての全訳。中観派に受容された「仏教の基礎学」としてのアビダルマの全貌を提示する。
【訳者紹介】横山 剛:博士(文学)、岐阜大学高等研究院特任助教
A5判上製292頁  品切れ
ISBN978-4-907022-19-8

【目 次】
はじめに
第一部 『中観五蘊論』について
 1.先行研究
  1.1. チベット語訳のテキスト研究
  1.2. 翻訳研究と思想研究
 2. 基本事項の整理と検討
  2.1. チベット語訳について
  2.2. サンスクリットの回収について
  2.3. 著者について
  2.4. 書名について
  2.5. 著作目的
  2.6. 構成と内容の概観
  2.7. 諸法の一覧
第二部 『中観五蘊論』和訳
  シノプシス
  和 訳
  参考資料

■ 望月海慧 訳
 全訳 アティシャ 菩提道灯論

菩提道灯論

部派仏教の戒律、大乗の智慧と慈悲、密教の速やかに悟りに至る道。本書は、この三つの教えを「一人の人間が順に歩むべき道」として統合し、インド仏教の展開を集大成すると共に、今日に至るチベット仏教「道次第(ラムリム)」の伝統の出発点となった、歴史的名著である。アティシャの本偈と自注に加えて、パンチェン・ラマ1世などのチベットを代表する注釈と科文を付す。
【訳者紹介】望月海慧:身延山大学教授
A5判上製384頁  品切れ
ISBN978-4-907022-08-2

【目 次】
序論 アティシャと『菩提道灯論』
第一部 アティシャ『菩提道灯論』『菩提道灯論細疏』
 『菩提道灯論』
 『菩提道灯論細疏』
第二部 チベット撰述『菩提道灯論』の注釈と科文
 パンチェン・ラマ1世注
 ロプサン・ペルデン注
 チャンキャ・ルルペー・ドルジェ科文

■ 渡辺章悟・高橋尚夫 編
 般若心経註釈集成〈インド・チベット編〉

般若心経註釈集成〈インド・チベット編〉

大乗仏教が広まった全ての地域で、広く唱えられている『般若心経』。本書は、チベット大蔵経収録のインド・チベット撰述の註釈全8本と、それ以外のチベットを代表する註釈3本を全訳・解説した、わが国で初めての一冊。総論では『般若心経』の成立と註釈への展開を詳説し、インド直系の伝統に基づく『般若心経』解釈の全貌を明らかにする。
【編者紹介】渡辺章悟:東洋大学教授/高橋尚夫:大正大学名誉教授
A5判上製404頁  品切れ
ISBN978-4-907022-09-9

【目 次】
総論 『般若心経』の成立と註釈への展開(渡辺章悟)
カマラシーラ註(渡辺章悟訳)
ヴィマラミトラ註(大八木隆祥訳)
シュリーシンハ・ヴァイローチャナ註(高橋尚夫訳)
ジュニャーナミトラ註(望月海慧訳)
ブラシャーストラセーナ註(渡辺章悟訳)
アティシャ註(望月海慧訳)
シュリーマハージャナ註(現銀谷史明訳)
ヴァジュラパーニ註(高橋尚夫訳)
ゴク・ロデンシェーラプ註(現銀谷史明訳)
ロントゥン註(現銀谷史明訳)
ターラナータ註(現銀谷史明訳)
あとがき(高橋尚夫)

■ 渡辺章悟・高橋尚夫 編
 般若心経註釈集成〈中国・日本編〉

般若心経註釈集成〈中国・日本編〉

インドから帰った玄奘三蔵の漢訳により、広く流布した『般若心経』。本書は、東アジア仏教の基本が確立した唐代と、それを承けた奈良・平安時代の註釈から、唯識では玄奘門下による2本と、中観・華厳・天台・禅・密教の6本を和訳し、解説を加える。東アジアにおける『般若心経』解釈の広がりを展望する1冊。
【編者紹介】渡辺章悟:東洋大学教授 / 高橋尚夫:大正大学名誉教授
A5判上製472頁  品切れ
ISBN978-4-907022-13-6

【目 次】
総論 中国・日本における『般若心経』の展開と註釈(渡辺章悟)
基   般若波羅蜜多心経幽賛(吉村 誠訳)
円測  仏説般若波羅蜜多心経賛(橘川智昭訳)
法蔵  般若波羅蜜多心経略疏(大竹 晋訳)
(伝)明曠  般若心経疏(大久保良峻訳)
浄覚  注般若波羅蜜多心経(伊吹 敦訳)
慧忠  般若心経注(程 正訳)
智光  般若心経述義(奥野光賢訳)
空海  般若心経秘鍵(堀内規之訳)
あとがき(渡辺章悟)

■ 藤仲孝司・中御門敬教 著
 インド・チベット浄土教の研究 ―大乗菩薩道としての展開―

インド・チベット浄土教の研究

極楽往生を願う浄土教は、インド・チベットでは密教とも結びつきつつ、独自の展開を遂げた。本書は重要文献の和訳と関連資料の精査に基づき、そうした展開に「大乗菩薩道」「極楽浄土の選択」「密教の成就法」「東アジア浄土教との関連」…などの様々な角度から検討を加え、浄土教への新たな視点を提示する。
【著者紹介】藤仲孝司:元佛教大学総合研究所嘱託研究員 / 中御門敬教:知恩院浄土宗学研究所研究員
A5判上製580頁  品切れ
ISBN978-4-907022-14-3

【目 次】
序論 インドからチベットへ至る阿弥陀仏信仰の形態
第1部 顕教篇
 第1章 チベットにおけるカルマ・チャクメーの浄土教
  第1節 カルマ・チャクメーの極楽願文
     『清浄大楽国土の誓願』の和訳と研究
  第2節 カルマ・チャクメーの阿弥陀仏信仰と選択
  第3節 ギェルケンポによる『清浄大楽国土の誓願』簡略版
 第2章 チベットにおける阿弥陀浄土と阿閦浄土の信仰
  第1節 チョネ・タクパシェードゥプの著作から見る
       インド・チベット浄土教の信仰形態
  第2節 一組の選択肢(往生先)という視座
第2部 密教篇
 第1章 インドにおける浄土教の密教化
  第1節 『阿弥陀鼓音声陀羅尼経』の研究
  第2節 阿弥陀仏に関するジターリの信仰と実践
 第2章 中国におけるインド浄土教の密教化
  はじめに
  第1節 不空訳『無量寿如来観行供養儀軌』の解題と訳註
  第2節 不空訳『金剛頂経観自在王如来修行法』の解題と訳註

密教関係

■ 北村太道 訳
 『大日経』系密教 原典研究叢刊1 蔵文和訳 大日経

大日経

『大日経』は『初会金剛頂経』と共に日本密教の根本経典とされ、冒頭の「住心品」は、空海の「十住心思想」に決定的な影響を与えた。また、インド・チベット密教でもマンダラ作壇・灌頂などの儀礼や、菩提心や本尊瑜伽についての考え方では、「密教の基礎」として大きな役割を果たしている。本書は、訳者長年の研究成果を踏まえて、サンスクリット原典の面影を伝えるチベット訳同経の本体部分を、平易に全訳したものである。
【訳者紹介】北村太道:種智院大学名誉教授
A5判上製204頁/カラー口絵2頁  品切れ
ISBN978-4-907022-17-4

【目 次】
はしがき
1 心の差別の章(入真言門住心品)
2 マンダラを建立する真言蔵章(入漫荼羅具縁真言品)
3 障礙を息滅すべき広大章(息障品)
4 普通真言蔵広大章(普通真言蔵品)
5 世間人の悉地成就章(世間成就品)
6 悉地成就の真実広大章(悉地出現品、成就悉地品)
7 本尊の三摩地を決定する章(説本尊三昧品)
8 無相三摩地章(説無相三昧品)
9 世間と出世間の念誦の真実章(世出世持誦品)
10 字輪広大章(転字輪漫荼羅行品)
11 印の広大章(密印品)
12 一切処に入る門戸たる法の文字道の章(字輪品)
13 秘密マンダラ章 (秘密漫荼羅品)
14 秘密マンダラに入る章 (入秘密漫荼羅法品)
15 秘密八印章(秘密八印品)
16 秘密マンダラを受持することに入る広大章(入秘密漫荼羅位品)
17 明咒の律儀広大章(持明禁戒品)
18 阿闍梨の真実を知る章(阿闍梨真実智品)
19 字を布置する広大章(布字品)
20 方便と相応する菩薩の学処の章(受方便学処品)
21 百字出生を教示する章(説百字出生品)
22 〔百字〕果相応を教示する章(百字果相応品)
23 百字を布置し成就する章(百字位成品)
24 〔百字の〕自性を成就する章(百字成就持誦品)
25 百字真言儀軌章(百字真言法品)
26 正覚者の自性を教示する章(説菩提性品)
27 三三摩耶を行ずる章(三三摩耶品)
28 如来を説く章(説如来品)
29 真言門より菩薩行を行ずる儀軌章(世出世護摩法品、嘱累品)

■ 北村太道 著
 『金剛頂経』系密教 原典研究叢刊4
 初会金剛頂経概論 『タントラ義入』の研究
 ─ブッダグヒヤ本論・パドマヴァジュラ註釈の全訳と解説─

タントラ義入の研究

わが国の密教で『大日経』と共に重視される『初会金剛頂経』。
本書は、両者に精通したインド密教の大学匠ブッダグヒヤ(8世紀)が、『初会金剛頂経』のエッセンスを解明した『タントラ義入』を、パドマヴァジュラによる詳細な註釈と共に全訳・解説。巻末には関連論文14本も収録し、著者半世紀にわたる『金剛頂経』研究の全貌を提示する。
【著者紹介】北村太道:種智院大学名誉教授
A5判上製1268頁/カラー口絵14頁  品切れ
ISBN978-4-907022-10-5

【目 次】
はしがき
第一部 和訳・解説
 パドマヴァジュラ『タントラ義入註釈』(冒頭部分)
 ブッダグヒヤ『タントラ義入』/パドマヴァジュラ『同註釈』(本書註釈部分)
  I 総 説
    第1 『摂真実経』概説
    第2 五如来などの出現とその意義概説
    第3 印概説
    第4 三摩耶戒概説
  II 広 説
    第1 観想成就法
    第2 念誦成就法
    第3 観想及び念誦の成就法に伴う諸瑜伽方便儀軌
    第4 護摩成就法
  III 奥書き(流通の偈)
第二部 論 文
  Tantrārthāvatāraの引用経軌をめぐって
  Tantrārthāvatāraの金剛頂経の引用をめぐって
  瑜伽タントラにおける「教理」について
  Vajraśikhara-tantraにおける秘密成就法について
  Trailokyavijaya-kalpaにおける秘密成就法について
  『理趣広経』における秘密成就法について
  瑜伽タントラにおける秘密成就法について
  『理趣広経』における二種の偈頌について
  『理趣広経』における瑜伽
  金剛頂経教理分についての一考察 ―四部十六種悉地について―
  金剛頂経における愛についての一考察
  密教における悟りと救い ―金剛頂経における―
  密教における誓願
  密教における善と悪

■ 北村太道 編
 毘沙門天信仰とその伝播 ─アジア各地における展開─

毘沙門天信仰とその伝播

四天王の一つとして北方守護に当たり、また、福を授ける〈財宝尊〉として信仰された毘沙門天。本書は、ヴェーダ、初期仏典などの起源から密教に至る展開、さらには、アジア各地への伝播を探った、仏教における〈天部信仰〉の画期的研究書である。カラー口絵、本文挿図、インド・チベットの儀軌和訳も多数収録。

【編者紹介】北村太道:種智院大学名誉教授
A5判上製628頁/カラー口絵36頁  品切れ
ISBN978-4-907022-25-9

【目 次】
はしがき(北村太道)
第1章 インド・スリランカ
   (ダシュ・ショバ・ラニ/マイトリームルティ・ムダガムウェ)
第2章 ネパール(スダン・シャキャ)
第3章 中 国(張 雅静)
第4章 チベット(北村太道/熊谷貴史/中島小乃美)
あとがき(中島小乃美)

■ 安田章紀 著
 ニンティクの研究 ―ロンチェンパの思想を中心に―

ニンティクの研究

チベット仏教最古の宗派・ニンマ派で、全仏教の頂点に位置づけられるゾクチェン(大いなる完成)。本書は、その奥義とされるニンティク(心髄の滴)を、ニンマ派を代表する学匠ロンチェンパ(14 世紀)の著作を中心とする原典自身の言葉によって解明した本格的研究書。「ロンチェンパ要文集」としての面も持つ一冊である。
【著者紹介】安田章紀:京都大学こころの未来研究センター研究員
A5判上製520頁  品切れ
ISBN978-4-907022-11-2

【目 次】
序 論
第1章 ニンティクの文献史
第2章 基盤論
第3章 灌頂論
第4章 仏陀論
付 論 Klong gsalについて

■ 槇殿伴子 著
 チベット建国説話と観自在信仰
 ─『マニ・カンブン』「偉大なる歴史章」を中心に─

チベット建国説話と観自在信仰

チベットの観自在(観音)信仰の「原点」となる埋蔵経(テルマ)『マニ・カンブン』。本書は、その「六字真言」念誦による浄土往生、マハームドラー・ゾクチェン・大中観に基づく密教的成仏を解明し、「建国と救済の物語」である「偉大なる歴史章」の和訳とテキストを付した、わが国で初めての本格的研究書。
目次
【著者紹介】槇殿伴子:Dr. Phil, 身延山大学国際日蓮学研究所研究員
A5判上製588頁
ISBN978-4-907022-20-4  品切れ

【目 次】
はじめに
第1部 論 文
 埋蔵経典『マニ・カンブン』の伝承と諸版
 『マニ・カンブン』「偉大なる歴史章」に描かれた観自在菩薩への帰依
 『マニ・カンブン』における観自在菩薩の顕密二十一経典
 『マニ・カンブン』における自心仏と如来蔵
 「蓮は泥にまみれず」の譬喩と如来蔵
 『マニ・カンブン』における「ヴェッサンタラジャータカ」
第2部『マニ・カンブン』「偉大なる歴史章」─和訳とテキスト─
付篇 ネパールにおけるフィールドワーク─ネパール大地震を経て─

■ 安元 剛 著
 密教美術形成史の研究 ―北西インドを中心として―

密教美術形成史の研究

「ガンダーラ仏」で知られる北西インドでは、東西文明のせめぎ合いの中で、密教の時代まで仏教が存続し、その影響は中国やチベットにまで及んだ。本書は、その密教美術の形成過程と思想的背景を総合的に分析した、わが国で初めての本格的研究書。世界史的視野から「密教美術の誕生」に迫る。図版多数。
【著者紹介】安元 剛:密教美術研究家、起心書房代表取締役
A5判上製604頁/カラー口絵4頁  品切れ
ISBN978-4-907022-16-7

【目 次】
はじめに─「人間学としての密教図像学」を目指して─
第1章 ガンダーラ的古代からインド的中世へ
 ガンダーラ出土の大理石製菩薩頭部と、2世紀後半頃のローマ彫刻
 タパ・ショトールにおける劇的場面の群像について
 火焔を背にしたオェーショー=シヴァ
 ガンダーラ美術における忿怒形の神像について
 スワート・カシュミール地域のブロンズ像の様式的源流について
第2章 北西インドの密教美術
 北西インドにおける密教図像の展開
 変化観音の作例について
 金剛手・金剛薩埵の作例について
 『大日経』系毘盧遮那と金剛界五仏の作例について
 女尊の作例について
 印仏・印塔の作例について
第3章 密教美術伝播の諸相
 スピティ・タボ寺の『大日経』系諸尊について
 西チベットにおける地中海世界起源の唐草文について
 「四種護摩本尊並眷属図像」における降三世マンダラ諸尊について
 敦煌・雲南におけるチベット古密教系忿怒尊の作例について
 クメール美術における密教的要素について
第4章 大乗仏教から密教へ
 『荘厳菩提心経』の菩提心説
 ギルギット地域・タルパンの陀羅尼刻文と、観音「随心呪」について
 金剛薩埵成就法としての聖衆来迎寺貝葉
 『金剛王菩薩秘密念誦儀軌』と『降三世大儀軌王』
 法身説法と金剛乗
 仏涅槃と金剛乗

■ 安元 剛 著
 詩文集 虚空の歌

虚空の歌

求道と、夢と。……仏教で、空の真理を象徴する「虚空」。本書は、それを体現する密教の女神を、人生の万象を以て憶念し、讃えようとした、宗教文学の新たな試みである。巻末では、東西の精神的伝統を展望しつつ、著者の宗教哲学的な言語論と共に収録作品を解説。さらには「揺れ動く現代」のただ中での仏教学術書出版への想いを語る。
【著者紹介】安元 剛:密教美術研究家、起心書房代表取締役
B6判上製172頁/カラー口絵2頁  品切れ
ISBN978-4-907022-00-6

【目 次】
帰敬の言葉
Ⅰ ヨーギニー二十四讃
Ⅱ 雑 詠
   追想三部作 / 輪廻と涅槃のエピグラム/ Bhagavatī三部作 /
   夜想三部作 / Le Ballet de la Ikego Nuit(池子の夜のバレエ)/
   仏母三讃頌
Ⅲ 短篇小説
   時の輪 / ある朝の松籟館 / 鎌倉猫又城戦記
撥遣の歌
遁世から祈りへ ─本書について─

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