仏教一般

サールナートの部材(5世紀頃)
仏教一般
■ 高橋堯昭 著
古代インド社会と『法華経』
―北西インドを中心として―
*6月末刊行。

「永遠なる釈尊」のもとに、一切衆生の救済を説く、大乗経典の精華『法華経』。グローバルな交易、民族の混在、貧富の拡大…現代に通じる本経成立当時の背景(基盤)から「大乗仏教成立」の実像を解明。現地調査を積み重ねつつ、文献と美術・考古資料を総合した著者の論文31本を集成し、激動の時代に「久遠の本仏」を求めた精神の軌跡に迫る。図版多数。
【著者紹介】高橋堯昭:身延山大学名誉教授(2019年没)
A5判上製640頁/カラー口絵2頁 定価14,960円(税込)
ISBN978-4-907022-37-2
【目 次】
序(身延山大学学長 望月海慧)
第一章 歴史の中の法華経(論文7本)
第二章 仏塔信仰(同8本)
第三章 仏・菩薩・神々(同10本)
第四章 インド仏教とその基盤(同6本)
師父の研究を回想して(立正大学元教授 高橋堯英)
あとがき(富士毘沙門天妙法寺住職 高橋堯薫)
■ 横山 剛 著
チャンドラキールティ『中観五蘊論』の研究
―説一切有部アビダルマ教学からのアプローチ―

中観派の巨匠チャンドラキールティ作とされるアビダルマ論書『中観五蘊論』。本書は、その内容を説一切有部の教学の展開に位置付けつつ、自性の否定など、随所にチャンドラキールティの特徴を持つことを指摘して、「チャンドラキールティ真撰」を論じ、また、アビダルマにおける「五蘊」の意味を問い直した画期的な研究書である。後半にはチベット訳校訂テキストを付す。
【著者紹介】横山 剛:筑波大学人文社会系助教
A5判上製432頁 定価10,120円(税込)
ISBN978-4-907022-31-0
【目 次】
はじめに
第一部 思想研究
『中観五蘊論』に関する基本事項の確認
1. なぜ〈五蘊〉なのか
2. 法体系の諸相
3. 自性の否定
4. 著者問題
5. 後代への影響
思想研究のまとめ
第二部 テキスト研究
チベット語訳 校訂テキスト
資 料
あとがき
■ 佐々木一憲 訳
全訳 シャーンティデーヴァ 学処集成

名著『入菩提行論』で知られるシャーンティデーヴァ(7〜8世紀)が、各種の大乗経典からの引用によって、菩薩道の精髄を示したもう一つの主著を、サンスクリット原典から全訳。チベット仏教の「道次第(ラムリム)」にも大きな影響を与えた古典の全貌を、最新の研究成果を踏まえて提示する、待望の一冊!
【訳者紹介】佐々木一憲:立正大学法華経文化研究所特別所員
A5判上製564頁 定価12, 980円(税込)
ISBN978-4-907022-26-6
【目 次】
はじめに
解題
シャーンティデーヴァ 学処集成
本頌27偈の梵和対訳
全19章の訳注
あとがき
引用経典一覧
■ 一郷正道・小澤千晶・太田蕗子 訳
全訳 カマラシーラ 修習次第
―初篇・中篇・後篇―

インド大乗の二大潮流・瑜伽行(唯識)派と中観派を統合した「瑜伽行中観派」の思想を背景に、当時を代表する学匠カマラシーラ(8c.)が「止」(精神集中)/「観」(真実の洞察)の瞑想次第を具体的に説いた名著を、最新の研究成果を踏まえて全訳。チベット仏教に大きな影響を与えた古典の全貌を提示する。この分野のベテラン研究者を筆頭とする訳者による、待望の一冊!
【訳者紹介】一郷正道:京都光華女子大学名誉教授
小澤千晶:京都光華女子大学准教授
太田蕗子:京都光華女子大学講師
A5判上製368頁 定価8,580円(税込)
ISBN978-4-907022-34-1
【目 次】
まえがき
解 題
『修習次第』初篇
『修習次第』中篇
『修習次第』後篇
付 録
I.「三昧中の注意事項」テキスト対照
II. テキスト訂正表
III.引用経典一覧
IV.シノプシス
あとがき
■ 塩田宝澍 著
パーリ語における修辞学の研究
―Subodhālaṅkāra第4章「意味の修辞の理解」を中心に―

スリランカの学僧サンガラキッタ(12-13c.)によるパーリ修辞学書を、先行するインドのサンスクリット修辞学書と比較し、その継承と変容を解明。また、それがパーリ仏典とどのような関係にあったかを考察する。後半「資料」では、同書・第4章からの抄訳を詳細な解説と共に付す。パーリ文化における「サンスクリット文化の継承と変容」という新たな一面に光を当てる一冊。
【著者紹介】塩田宝澍:身延山大学助教
A5判上製308頁 定価7,150円(税込)
ISBN978-4-907022-36-5
【目 次】
はじめに
第1部 研 究
第1章 序
第2章 意味の修辞と言葉の修辞
第3章 パーリ経典との関係と意味の修辞の体系
第4章 Kāvyālaṅkāraからの影響
第5章 Kāvyaprakāśaからの影響
第6章 パーリ仏教文献における〈譬え〉
第7章 結 論
第2部 資 料
あとがき
