密教関係
金剛薩埵(スワート、8 世紀頃)
密教関係
■ 中島小乃美 著
『金剛頂経』系密教 原典研究叢刊2 『一切悪趣清浄儀軌』の研究
─Buddhaguhyaの註釈を中心に─

密教における生死と救済とは? この切実な問いに正面から答え、インド・チベット密教において葬送儀礼の基本となった『一切悪趣清浄儀軌』。本書はその全容をブッダグヒヤを中心とする諸家の註釈によって明らかにした、わが国最初の本格的な研究。マンダラ、灌頂、護摩などの儀礼を通じて、「金剛薩埵」として衆生救済に赴く密教者の宗教性に迫る。後半にブッダグヒヤ註の全訳を付す。
【著者紹介】中島小乃美:佛教大学准教授・文学博士
B5判上製392頁/カラー口絵2頁 定価10, 780円(税込)
ISBN978-4-907022-03-7
【目 次】
序 論
第I部 『一切悪趣清浄儀軌』の理解
第1章 『一切悪趣清浄儀軌』と他の密教経典との関係
第2章 三者の序分について
第3章 マンダラ・灌頂・護摩について
第4章 荼毘護摩について
第5章 Kāmadhenu の註釈書にみる引用経軌について
結 論
第II部 『一切悪趣清浄字義釈』和訳研究
第6章 根本タントラ(mūla-tantra)
第7章 後タントラ(uttara-tantra)
第8章 後後タントラ(uttara-uttara-tantra)
あとがき